抹茶 VS 粉末緑茶 …時を越えた対決…
新茶がおいしい季節がやってきました。
「夏も近づく八十八夜……」と始まる歌『茶摘み』にもある
八十八夜とは2月の立春から88日目という意味で、今年は5月1日です。
そこで今回はお茶、特に「抹茶」と「粉末緑茶」の違いに迫ってみました。
見た目は同じ粉末状…一体何が違うのでしょうか?
☆時代背景が違います。
鎌倉時代に南宋から伝わった「抹茶」は「碾茶(テンチャ)」という
特別に育てたお茶を石臼などで挽いて粉末状にしたものです。
「粉末緑茶」は「煎茶(一般的に飲まれているお茶)」を
20世紀に開発された機械を使って細かく粉末状にしたものです。
☆原料となる茶葉が特別であり、手間が掛かっていて高価な「抹茶」
「抹茶」の素となる「碾茶」は、よしず棚などを使い茶畑を覆って、
茶葉に強い日差しが当たらないようにして育てた茶葉を
蒸して乾燥させ、余分なものを取り除いて作られます。
旨みの多い柔らかな新芽にする為、強い日差しが当たらないように育てます。
☆「抹茶」と対極!ワイルドに育った「粉末緑茶」
「粉末緑茶」の素となる「煎茶」は太陽の日差しをいっぱいに浴びて、伸び伸びと
育てた茶葉を、蒸して揉んで乾燥させ、余分なものを取り除いて作られています。
茶葉は日差しを浴びると、旨み成分のテアニンが渋み成分のカテキンに変身。
そのため、旨み成分が少ないけれど抗菌作用のあるカテキンを
たっぷり含む「とても体にいいお茶」となります。
☆粒子の大きさやビタミンCの量で対決!
「抹茶」
粒子の大きさ…10~20ミクロン
ビタミンCの量…普通煎茶に比べて0.2%以下
「粉末緑茶」
粒子の大きさ…40~80ミクロン
ビタミンCの量…普通煎茶に比べて0.4%程度
茶道では「抹茶」には及ばぬものの、
練習用として「粉末緑茶」が使われる事もあります。
「抹茶 VS 粉末緑茶 …時を越えた対決…」を見届けましょう!!
杉田エースでは、「茶室炉」を取り扱っております。
♪商品の詳細は、エース総合カタログ2016 475ページをご覧ください。