色の見え方
皆さん、好きな色は何色ですか。
個人によって色の好みがあるのは当たり前の話ですが、色の見え方は、太陽光の波長によって変化します。太陽がまっすぐに降り注ぐ赤道付近は赤みが映えて見えます。対して赤道から離れ、北極・南極に近い場所では光が拡散して届くため、紫・青などが美しく見える特性があります。このように経度により見えている色味が変わっています。
更に、色の見え方が異なると色の嗜好にも影響を及ぼすそうで、南国では空・海に合う鮮やかな暖色系、北米では色味を抑えた寒色系が好まれる傾向にあるようです。
地域性による色を語る上でわかり易いものが国旗、虹です。国旗は国ごとに様々な色があり、思想・観念などが表現されています。虹は日本は7色（赤・橙・黄・緑・青・藍・紫）、アメリカは6色（赤・橙・黄・緑・青・紫）、ドイツは5色（赤・黄・緑・青・紫）、台湾・ブヌン族（赤・茶・青）アフリカ・バサ族は2色（赤・黒）に見えているそうです。
国によって色のイメージも異なり、「黒」は日本では葬式、欧米では優雅・高貴、ヒンドゥー教は怒り。このように日本では「黒」が葬式を表す色と言えますが、中国では「白」、欧米では「紫」となります。
色の嗜好、感じ方、捉え方は地域性に大きく由来して、我々の生活に密着しているのですね。
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