杉田エース

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鎖が様々な場所で使われるまで

 人が線から鎖を作るようになったのは、おそらくエジプト・メソポタミヤ文明にまでさかのぼり、紀元前2500年には金線を編んでチェーンにする技術があったといわれているそうです。フォックステールのように比較的複雑な構造の鎖も、すでにその頃には造られています。(様々な美術館、博物館で紀元前に製造されたと推定される金製の装飾用チェーンを見ることができます。)
 
 丸環を作って繋ぐという単純なものから始まり、繋ぎ方の工夫やねじるなどして、小判や喜平、フォックステール、ロープ、メッシュなどの新しい鎖が次々と生まれていったそうです。
 
 鎖は装身具として重要な役割を果たしてきましたが、新たな流行が巻き起こったのはヨーロッパの中世末期になります。中世ヨーロッパに描かれた貴族や富裕な商人達の肖像画には、必ずと言って良い程たくさんの金の鎖を身にまとっている様子が描かれています
 日本においても刀の吊り具として、フォックステールと同じ構造の鎖が使われています。
 
 この長い歴史の中で鎖が工業生産されるようになったのは比較的最近のことで、鉄が様々な用途で使われるようになってからだそうです。それも主として、機械や武器などのために大量生産することを目的とされました。
 不確かですが、大量生産するための自動機械が発明されたのは70~80年前のドイツかアメリカが最初だと言われています。
 
 ちなみに日本にこの機械が初めて輸入されたのは、大正の末期頃になります。当時はほとんどが喜平鎖で、主な用途は懐中時計を吊す鎖や羽織の紐などだったといいます。 最初は真鍮だけを材料としていましたが、後に鉄線に銅メッキをして編み、中国に大量に輸出もしました。これは日本の鎖業界に一大変革をもたらしたそうです。

 現在では装飾品としてだけではなく、様々な場所で様々な用途に使われるようになりましたね!
 
 杉田エースでは、雨樋から排水するための地上まで延ばす鎖、『クサリ縦とい』を取り扱っております。
 ♪詳しくは、エース総合カタログ2013 P.797~800をご覧ください。